タイムボカンシリーズ ヤッターマン ヤッターワン

アニメ『ヤッターマン』（1977年放送）に登場する名メカ「ヤッターワン」が、ベルファインによって完全新規造形のプラモデルとして登場する。デザイン原典は、『機動戦士ガンダム』や『タイムボカン』シリーズなど数々のメカを手がけたメカデザイナー・大河原邦男氏。コミカルな外観の中に確かな構造感と説得力を備えた“キャラクターメカ”の造形は、まさに大河原氏が確立したスタイルのひとつといえる。

ヤッターワンは、単なる動物型のマスコットではなく、「走り、動き、戦う」メカとしての合理性を備えている。脚部の可動や胴体の重心構成など、アニメ的なデフォルメを保ちながらも、実際に動く姿を自然に想像できる設計が特徴だ。大河原氏は、こうした“機能を感じさせるフォルム”をキャラクターデザインの中に融合させることで、子どもから大人までが楽しめる立体デザインを生み出した。

ベルファインによる本キットでは、その造形を現代の成形技術で再構築。丸みを帯びた外装や脚部のプロポーション、頭部の造形バランスなど、アニメの印象そのままに立体としての完成度を高めている。ドラムロール発進や勝利のポーズを再現できる専用台座が付属し、劇中の印象的なシーンを自在に再現可能。さらに、アリメカやワニメカ、オモッチャマなどの“ビックリドッキリメカ”も付属し、作品世界を立体的に楽しむことができる。

『ヤッターワン』は、大河原邦男が“リアルメカ”へと進化していく過程で確立した、キャラクターメカ造形の代表作でもある。アニメーション史における象徴的存在であり、日本のメカデザイン史を語る上でも欠かせない一台だ。その魅力を最新の造形技術で再現した本キットは、昭和メカの温かさと設計思想の確かさを、いま再び手に取って感じられる逸品である。アニメそのままの明快なカラーで仕上げるのはもちろん、ウェザリングを施して“実在するメカ”のように表現するのもまた一興だ。（カメラマン）

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1977年の大人気TVアニメ『タイムボカンシリーズ　ヤッターマン』に登場する闘う犬型メカ「ヤッターワン」を完全新金型でノンスケールプラスチックモデルキット化しました。
劇中で見せるビックリドッキリメカのドラムロールシーンや発進シーン、そして勝利のポーズ（勝利のポーズ専用台座付き）も再現出来ます。
ビックリドッキリメカ（アリメカとワニメカ）は各3個付き！オモッチャマ、メカの素も付いています！！