★1/700 ガメラ(1999) プラスチックモデルキット (再販)

大怪獣シリーズやデフォリアル等、様々なシリーズで培った造形ノウハウをこのプラスチックモデルへと注ぎ込み、 全高約15cmの中にガメラ(1999)のディテールを凝縮。 また1/700スケールですので、同スケールの立体物と並べてお楽しみ頂く事も可能です。 ガメラの最大の特徴である甲羅は一枚ずつ別パーツで成形！

組み立てるだけでも立体感のある仕上がりが可能です。 シリーズ初の怪獣プラスチックモデルとなるこのガメラ(1999)。 是非お手元で組み立ててお楽しみ下さい。 今後のシリーズ展開にも乞うご期待下さいませ！   

＊本商品は2023年5月に発売した「1/700スケール  ガメラ（1999）プラスチックモデルキット」と同じ商品になります。

商品形態    プラスチック モデルキット （未組立、未塗装）
商品サイズ    全高：約11.5㎝ (組立時)
材質/仕様    材質：HIPS　 成型色：ダークブルーグレー
原産国    中国
対象年齢    15歳以上
版権表記    ©KADOKAWA TNHN/1999
発売元    株式会社エクスプラス

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エクスプラス 1/700 ガメラ（1999）は、平成ガメラ三部作の掉尾を飾る『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』に登場した“究極形態”を、手のひらサイズのスケールに凝縮したプラスチックモデルキットだ。小サイズながら造形密度が非常に高く、スケールを感じさせない迫力がある。

このキットでまず目を引くのは、甲羅の独立パーツ構成である。各甲板を一枚ずつ別パーツとして積層する方式が採られており、組み上げるだけで自然な陰影と立体感が生まれる。暗いブルーグレー成型の素材はそのままでも見栄えするが、ウォッシュやドライブラシを施すとさらに深みが増し、平成ガメラらしい荒々しさと重厚感を手軽に表現できる。

頭部は顎や舌、鰓に至るまで細かく分割されており、素組みでも精悍な表情を持つ仕上がりになる。プロポーションも劇中スーツの印象を的確に捉えており、全体のバランスも優れている。ただし、細かいパーツの合わせ目が出やすいため、塗装前に丁寧な処理をしてやることで完成度が格段に上がる。

成型色が単一の暗色であるため、塗装で表情を引き出す楽しみも大きい。目をアンバーや黄緑系、口内を赤や暗赤、歯や爪をアイボリーや淡いベージュで塗り分けると、造形の情報量が一気に増す。背びれや甲羅の縁を軽くエッジ立てするだけでも光の反射が際立ち、生物的なリアリティがぐっと強まる。

仕上げの工程としては、まず甲羅全体を黒緑系で下塗りし、濃茶や黒でスミ入れを施したあと、各甲板にオリーブ～黄緑系でドライブラシを重ね、最後に縁を淡灰緑で軽く撫でるように仕上げると効果的だ。段階的なコントラストの積み重ねで映えるディテールこそ、このキットの醍醐味だと思う。

総じて、エクスプラスらしい造形力とプラモデルとしての組みやすさが高いレベルで両立している。平成ガメラのスーツ造形が持つ鋭さ、重量感、そしてどこか神聖さを感じさせるフォルムまで、1/700という小スケールの中で見事に再現している点は特筆すべきだ。映画の記憶を机上に呼び起こすような、完成後の満足度が極めて高いキットである。（小川コウ@斎藤模型店の顧問）